韓国国防部・遺骸発掘鑑識団を訪問

2016年12月20日


韓国国防部遺骸発掘鑑識団は2009.1中央鑑識所を設置し、朝鮮戦争戦没者の発掘・鑑定事業を行っています。日本が何を学び、活かしていくのかが問われています。以下交流した内容の概略7点と、交流記録です。



★交流で何がわかったか

1、鑑定対象としては大腿骨、四肢骨が世界的に主流で、歯の位置づけは低い

2、 大腿骨などからは90%以上の抽出率である。STR、ミトコンドリア、YSTR全部

3、骨片であっても検査を試みている

4、頭蓋骨が無くても、大腿骨・四肢骨でもすべて1人の人間、個体性があるとみなし検査する

5、焼骨は遺族が確定するまではしない、検査の後、すべて遺族にそのまま返す

6、検査部位は15ローカスで親子鑑定は十分だが23ローカスを行っている。

7、地域を限定して関連する遺族と照合するようなことはしていない。すべての遺骨と遺族を照合する。


以下、交流でのやりとり


Q:日本で問題になっているのは厚労省が頭蓋骨がないと1人の個体性と認めないこと。手、足だけなら焼いてしい遺族に返さないという考えですが、韓国はどうでしょう?

A:韓国だけでなく世界的にDNA検査の中心は大腿骨。大腿骨の次は脛骨。歯は順番では後の方です。これは韓国だけではなく全世界的にです。韓国では頭蓋骨が出なくても四肢骨を検査し一人として個体性を認めます。右足1本だけでも、1人として認めます。あんまり小さすぎて、DNAが取れない場合は仕方ないですが。

Q:歯のない遺骨、頭蓋骨のない遺骨は厚労省の指示で現地で焼いています。火葬についてはどうなっていますか?

A:身元が確認されるまでは火葬はしません。身元確認できない遺骨はそのまま保管します。

Q:大腿骨からDNA抽出できる確率は?

A:埋葬環境に違いはありますが朝鮮戦争の場合、ほとんど出ます。90%以上は出ます。

Q:DNA検査は15ローカス(部位)で検査するのですか?

A:23ローカスです。15は国際基準ですが、技術が発達しているので23です。

Q:遺骨とDNA照合の時に死んだ地域で対象を絞りますか?

A:朝鮮戦争は突然行ったので、どこで死んだとか記録が無い人が多いし、避難民もいたので、地域で区分はできません。すべて一緒に照合します。